慎 燦益(所長)が新著「造船幾何学-造船設計の基礎知識-」を出版

「造船幾何学-造船設計の基礎知識-」イメージ

水面を航行する船は、水の抵抗を最も少なく受けるよう、船毎に異なる曲線美を持つ船型をしている。
造船所では、新船建造のたびに船主要求に合致する船型を検討し、設計を行うが、この船型を表す図面が「船体線図」である。

造船設計の根幹をなす「船体線図」については、大学での製図教育や造船所での設計初心者に対して、その概念から描き方までを体系的に説明し教えることは、熟練した設計者であっても難しい。
本書は、造船技術者を目指す学生あるいは船体基本設計の初心者が「船体線図」の幾何学的な理解と設計方法を知り、排水量等の諸計算方法や計算結果の図示について理解できるよう、以下の内容となっている。

第1章 主要寸法と船体線図
第2章 船の肥瘠
第3章 船体線図(ラインズ)の描き方
第4章 排水量等計算と曲線図
第1章は、規則等に基づく船体の主要寸法と船体線図の幾何学的な意味や概念について示している。
第2章は、船体設計時に考慮すべき船の肥瘠係数について、例示も含め具体的な説明をしている。
第3章は、船体線図(ラインズ)を初めから設計する場合の描き方について、できるだけ詳細且つ具体的に示している。
第4章は、排水量等の諸量について、これまでの近似積分方法ではなく、台形公式を用いた計算方法を示すと共に、排水量等曲線の持つ意味について詳細に説明している。

以上のように、本書は、造船学を学ぶ上であるいは造船設計を行う上で知っておくべき「造船幾何」や排水量等の諸量に関する基礎的知識について記述していることから、「造船幾何学」とした。
本書を学ぶことで、船毎に個々の曲線美を持つ船体が如何なる幾何学的な思考に基づいて設計されたかが分かる。
また、設計時に図面化された「船体線図」において、全ての点と線が互いに寸分の狂いもなく整合性の取れたものになっていることが分かる。

更に、与えられた条件の下で「船体線図」の描き方を知り、得られた「船体線図」の曲線群が与える値を用いて、船の排水量を含む必要な諸量を計算する方法を理解することができる。
そして、計算式を用いた計算結果を排水量等曲線として表示し、諸曲線の持つ意味を理解することで船体の持つ流体静力学的な性質が分かる。

本書は、造船設計の根幹を成す「船体線図」の概念とその描き方および排水量等計算法を理解して頂くための入門書としてまとめたものであり、これから造船技術者を目指す若い学生や造船所での設計初心者の教育に役に立ち、造船学の学問体系の維持・発展に貢献できればこの上ない幸いである。

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